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ニワトリはお好きですか

・ ニワトリはお好きですか

 
 私はニワトリが大好きなんです。観賞用ではなくて、食べる方なんですけれどもね。
一口に「ニワトリ(鶏)」といっても、様々な種類がおりますね。採卵に向いたもの、食べて美味しいもの、観賞用の美しいものなどなど。
 昔、私の職場でニワトリの漢字を忘れて「庭鳥」と書いた新入職員がおりました。それはそれでなかなか味があるなあと感心もしたのですが、やはりそこはきちんと指導しました(笑)。

ニワトリ

 ニワトリと人間のつきあいはとても古くて、起源はわかりません。日本でも神話の世界にはすでに登場しています。
 神社にある鳥居も、実はニワトリをとまらせたものなんです。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸に閉じこもったとき、何とか出てきてもらおうと常夜の長鳴鳥(とこよのながなきどり=ニワトリのことです。)を止まり木に載せて鳴かせました。そのときの止まり木の形が鳥居になったと言われています。

 日本の食糧自給率が平成21年度で41%ですけど、食用鶏の自給率は70%もあるんですよ。卵にいたってはなんと96%。牛肉や豚肉が40~50%くらいですから、国産嗜好の私としては嬉しい限りです。ちなみに輸入鶏肉のほとんどはタイと中国です。
 地鶏がブームになりましたので、日本全国、各地でさまざまな食鳥が育成されるようになりました。三大地鶏といわれる、比内地鶏、名古屋コーチン、薩摩地鶏が有名ですが、九州でも博多地どり、天草大王、宮崎地頭鶏(じとっこ)など知名度も上がってきています。そんな鶏肉ですが、国内生産量の約半分が九州産になります。特に宮崎、鹿児島がダントツに多くなっています。

 嫌いな人が多いのも鶏肉の特徴でしょうか。そうした人に話を聞くと、皮が嫌だとおっしゃる方が多いようですね。高タンパクで低脂肪な鶏肉ですが、脂肪のほとんどは皮のところに集まっています。よりヘルシーさを求めるならば皮は取った方がいいかもしれませんね。

 我が家ではよくニワトリの料理を作ります。焼いたり、煮たり、から揚げなどさまざまな料理法がありますが、一番人気があるのは蒸し鶏です。

蒸し鶏

 塩、コショウとショウガ、ニンニクなどで下味をつけて、お酒を加えた水で蒸すだけのお手軽料理です。
 ゴマだれをつければ中華料理のバンバンジーですが、我が家ではショウガ醤油が定番です。青ネギを小口に切って、すりおろしたショウガに生醤油。これだけなんですが、我が家の子どもたちには大ヒットの一品になりました。
 蒸した後の鍋に残った汁はもったいないですから、捨てずにスープにしたり、いろんな料理のダシにしたりと有効利用しましょう。

 我が家の蒸し鶏、ご飯にも良く合いますけど、ここはお酒を合わせてみましょう。
 しょうゆの味でいただきますので、腰の据わった純米酒や本醸造酒がお勧めです。お燗酒だと風味も増しますね。
 味噌やしょうゆなど味が濃くて、ご飯のおかずになるような肴には、純米酒がとても良く合います。もともとご飯だけから造られたようなお酒ですものね。
 生もと作りや山廃仕込みのような昔ながらの作り方のお酒は、どっしりとしたコクがありますので、濃い味付けの料理とあわせても味が負けません。
 飲み口がちょっと重たいと感じる方は、冷たい生酒がお勧めです。持ち前のみずみずしさで、こってりした口の中を爽やかに流してくれます。

 (平成23年6月)

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